Daydreaming in Brookline, MA

デロンギのオイルヒーター

1 はじめに

うちのアパートは3,4階にあるメゾネットタイプで、ダイニングキッチンとリビングは下の階にあります。南側に面しているビルが4階半建て(一番下が半地下)のため、下階には十分に日が当たらず、やや寒いのです。アパートの暖房は全部屋の天井からガスで温められた温風が出るタイプなのですが、上の方ばかり温まって顔が火照る割には足元が寒いままで、あまり快適ではありません。そこで、リビングの窓際に設置する暖房を購入することにしました。

2 デロンギのオイルヒーター

買ったのはデロンギの Radia S Eco というオイルヒーターです。日本ではデロンギのヒーターは高級寄りで強気な価格設定ですが、アメリカではとてもリーズナブルです。このヒーターも$120くらいでした。コンパクトタイプですが、最大で1500Wの消費電力ということで、より大きめなモデルと比べても暖房能力に大した差は無さそうです。

radias.png

3 良かったところ

実際に使ってみて、オイルヒーターの輻射熱による暖房がとても快適であることが再確認できました。アパート備え付きの、天井から乾燥した温風が出る暖房は乱暴で、多少なりとも不快ですが、デロンギのオイルヒーターはじんわりとした、やわらかい暖かさを感じます。

冷気が入ってくる窓際に設置することで、寒くてやや不快だったリビングが、暖かくて過ごしやすくなりました。これだけで十分買った価値があったと思います。

オイルヒーターは消費電力が大きいので、Ecoモードがありがたいです。設定温度に達すると暖房が切れますし、設定温度との温度差がそれほど無い条件では低(700w)または中(800w)のモードで動作します。常に全力の1500wを消費し続ける場合と比較して、かなり消費電力が低く抑えられる筈です。

オイルヒーターにしてはコンパクトなところも気に入っています。これは横からの写真ですが、ずいぶん横幅というか奥行きが短くなっています。私の知っているデロンギのオイルヒーターは、実家にあった(たぶん)20年位前のモデルですが、横幅も重さも倍くらいあったと思います。

oilheaterside.png

4 残念なところ

これはわかっていたことですが、絶対的にパワー不足です。うちのリビングは8畳くらい(ただし階段があったりダイニングキッチンとの間に扉がなかったりします)ですが、一部屋をこれだけで十分温める能力は無いと思います。多少不快ですが、ガスによる備え付け暖房と併用する必要があります。

ボストンは今年は暖冬なので、あまり氷点下まで下がらないのですが、マイナス5度まで下がった日には、ずっと1500Wで全力稼働していたのに、窓際を十分温めることができませんでした。

なんとこのモデルには時計機能がついておらず、タイマーが「現時点から」30分または1時間単位での設定しかできません。更に、電源が入っているときはオフタイマー、入っていないときはオンタイマーしか設定できません。何十年前の製品ですか、という気がします。

電源オンオフ、温度の上げ下げ、タイマーの設定などで操作するスイッチ(ボタン)が重くて押しづらく、もう片方の手で抑えておかないと本体が動いてしまってうまく押せません。大した欠点ではありませんが、地味に使い勝手が悪いです。

5 最後に

残念なところもありますが、トータルとしては十分満足しています。人に優しい、柔らかな暖かさはオイルヒーターならではと思います。ただ、来月の電気代が少し怖いです。 → 電気代は普段よりもプラス$150ほどになりました。これが半年ほど続くので、結構痛い出費です。