Daydreaming in Brookline, MA

アメリカで近距離の引っ越し

1 はじめに

前のエントリーで書いたように、転職して家賃補助が無くなったために、同じBrookline市内でより安いアパートに引っ越しをしました。これに伴い、ブログタイトルのzip codeが少し変わりました。今回はアメリカでの近距離引っ越しの一例として記録を残しておきます。

2 見積もり

次のアパートが決まったので、まずは日本からの国際引っ越しで利用した、日系の引越し業者から見積もりを取りました。私達の荷物量をある程度把握しているため、より正確な見積もり金額が出るだろうと思ったのです。日系の業者は仕事が丁寧でサービスレベルが高いので、現地業者よりも数割程度高いくらいなら、日系業者にお願いしたいと考えていました。

ところが、出てきた見積もりは6000ドル近くでした。歩いて10分くらいの距離の、2ベッドルームの引っ越しにしては、いくらなんでも高すぎます。業者は、海外引っ越しにフォーカスしているために高めだと言っていましたが。。。

次はアメリカで大手のgentle giantという業者からオンライン見積もりを取りました。こちらの見積もりは3000ドル弱だったと思います。いきなり半額になりましたが、これでも高いと思いました。

次いで、ボストン近辺で評判の良い 現地業者 に見積もりを取りました。来た見積もりは $229/hour + $229固定費の従量制になっていました。これなら2000ドル以下で行けそうです。

最後に、Brookline 地元の業者 から見積もりを取りました。3人と21フィートトラックで$159/hour + $159固定という、更にリーズナブルな金額が出ました。評判も良さそうなので、こちらにお願いすることにしました。

3 ダンボール詰め

引越し業者に頼めば当日にダンボール詰めもしてもらえますが、自分たちでできることはやっておくと、より安く上がります。更に、食器類など壊れやすいものは、業者に箱詰めを任せたら心配です。箱詰めは原則自分たちでやります。

ダンボール箱やガムテープも業者から買うと高いので、別途調達します。個人向けレンタルトラック大手の U-Haul から安く買えるという情報を得て、オンラインでダンボール箱などの引っ越しセット一式を購入しました。2ベッドルーム用のセットから不要そうな大ダンボール箱等を減らしたもので$150でした。U-Haulのよいところは、使わなかったダンボール箱を後で引き取り&返金してもらえることです。

引っ越しまでの2週間くらいは、毎日定時後は箱詰めをしていました。

4 その他の事前準備

更に、業者に運搬を任せたくない食器等やダンボール箱に入れづらい物は、自分たちで車で運びました。新しいアパートの契約から引越し日まで10日ほどあったので、この期間を有効に活用しました。

新旧アパート間は、車で5分程度しか離れていないため、週末は3便ほど出した日もあります。うちのMini Clubmanはコンパクトカーですが、ワゴンタイプのために、特に後部座席を倒すと意外と多くの荷物を積むことができます。

不要家具の大半はmoving giveawayで、近隣住民に引き取ってもらいました。状態の良くない本棚まで貰い手が見つかり、結局捨てたのは金属スツール3脚のみでした。なお、Brooklineでは粗大ごみは無料で引き取ってもらえます。

おかげで、引越し当日はダンボール箱の運搬と、大きな家具(キングサイズベッドなど)の解体運搬組み立てにフォーカスしてもらい、ただでさえ安い引越し費用更にを節約しました。

5 引越し当日

業者は予定時刻通りに来ました。ベッドの解体などに時間がかかると思ったのですが、2時間かからずにすべて運び出し完了しました。私が最後の掃除機がけを行い、車で新しいアパートに着いたら、彼らはとっくに到着していて暇そうに携帯をいじっていました。

鍵を開け、搬入を開始します。ベッドの組み立ても含めてこちらもあっと言う間に作業が完了しました。どちらのアパートもエレベーターが無く、両方とも3階にあるため、運ぶのが大変だったと思います。新アパートは3,4階部分のメゾネットタイプで、ベッドは4階にあります。キングサイズのマットレスをアパート内の狭い階段から上げるのが相当に大変だったようで、汗だくになって「ヒュー、ハラキリ、ハラキリ!」とジョークを言っていました。

請求金額は$840でした。元々$2000は覚悟していましたが、とてもリーズナブルでした。(アメリカにしては)テキパキと作業していただき感動したので、チップを少しはずみました。

6 後日談

引越し後しばらくして、前のアパートの管理会社からメールが来ました。引越し業者が共用部分にダメージを与えたので、後で修理代を請求するという連絡でした。証拠写真が添付されていましたが、壁に穴が開いており、更に階段手すりを支える柱が1本外れていました。よく見直したら、ソファーの角に傷が付いていて、壁の破片と思われる白い粉が付着していました。

やはりアメリカの現地引越し業者は乱暴でした。日系業者ならきちんと養生するソファー等もそのまま運んでいたので、多少の傷は付くだろうと思っていましたが、共用部分にダメージを与えたら伝えてほしかったです。

先日、管理会社を通じて修理代$300強の請求が来ました。引越しにかかった費用$840と比べて高いですが、壁に穴を開けたり、柱を壊したりしたことを考えると妥当な金額な気もします。トータルとしてはだいぶ安く上がったので、引越し会社への請求はしないでおくことにします。

7 新しいアパートについて

今度のアパートは、メゾネットタイプなので単純比較はできませんが、以前と比べて半分くらいの広さになりました。リビング(8畳くらい)がもっと広いと良かったですが、ダイニングキッチンや2つのベッドルームは必要十分な広さです。洗面所が2つとも上の階についていますが、代わりに一つが収納スペースになっていたら使い勝手が良かったのに、と思います。前のアパートでもそうでしたが、洗面所を2つにするのはどうしてなんでしょう? → トイレのトラブルがあったときには重宝しました。

駐車場が建物から徒歩数分の場所にあって不便になりました。洗濯機が各部屋に無く共用なのは、女性には嫌なようです。洗濯にクオーター硬貨を毎回8枚も使うので、用意するのが地味で面倒です。

前のアパートは静かな住宅街にあり、coolidge cornerという人気エリアから歩いて8分くらいでした。今度はcoolidge cornerからは徒歩15分と少し離れましたが、別の駅の繁華街中心部のすぐそばにあります。メインストリートには面していませんが、朝晩の通勤時間帯には車の音がうるさいです。気軽にクラクション鳴らしすぎ。消防署が近くにあるせいか、消防車や救急車の音が結構聞こえます。

アパートの入ってる赤レンガ造りの建物は、histric districtに指定されている商業ビルの一つで、見た目もよく気に入っています。