Daydreaming in Brookline, MA

投資を再開

1 はじめに

ここしばらく、2021年のtax return (確定申告)の準備をしています。Tax returnでは日本(というか、全世界)にある銀行や証券の口座に入っている残高や評価額を全て明確にして申告する必要があるため、毎年この時期に資産や投資方針の見直しをしています。

2 投資を再開する

10月に転職して以来、1ドル\110 → \115まで円安が進んだこともあって投資を中断していたのですが、これを機に再開することにしました。2年前の渡米前に現金化する羽目になった、海外ETFに投資していた分が現金(円)として日本の銀行口座にまるまるあります。普通口座に置いたままではインフレで価値が目減りする一方です。しかし日本の証券口座は海外勤務に伴って全て凍結してあるため、日本で投資するわけには行きません。

そこで、転職前に現金化した円の資金を Wise を使ってドルに替えつつ、こちらのBank of Americaの口座に送金し、そこから証券会社のCharles Schwabに送って投資します。円安が進む前に一部やりかけた事の続きです。円安になって思うに、ドルのまま置いておけばよかったです。

これからしばらく、毎日振込額上限までの分をWiseで送金、Charles Schwabで投資していくつもりです。アセット配分は、米国株ETF(VOO/VTI)が60%、新興国株ETF(VWO)が15%、US bond(BND)が25%といったところを目指します。

なお、まとまった金額を海外送金していると、税務署から「お尋ね」が来ることがあるようです。また、外為法 により、3000万円以上海外送金した場合には事後報告が必要だそうです。

3 401(k)

日本での確定拠出年金に相当する401(k)です。2種類あって、入金する際に課税されるコース(Roth)と、老後引き出す際に課税されるコース(通常)があります。アメリカは累進課税制度を取っているため、老後に収入が減って課税される税率が低くなる場合には後者の通常コースが得になります。また、私のように老後は日本に帰国することを考えている場合も、後者を選ばないと二重課税されることになります。

401(k)は給与天引きする形で上限まで投資します。アセット配分はCharles Schwabと同様です。最初に設定されていたお任せパッケージは、手数料の高い商品(証券会社が儲かる)ばかり含まれていたので、自分で配分を指定しました。

転職したばかりなので会社のマッチング分は4%と少ないのですが、来年、再来年と1%ずつ上がっていくようです。

4 HSA Bank

HSA Bankは、医療費のための専用口座で医療目的の使用には税金がかかりません。医療費以外に使うと20%のペナルティーが付きますが、その年に使い切らなくても翌年以降に持ち越せます。また、65歳以上になるとペナルティー無しでどんな目的にでも使用可能となる(ただし税金はかかる)特徴があります。更に、1000ドル以上たまった分を投資することも可能のようです。

現在のところ、医療費で使用する分プラスアルファくらいしか入れていないのですが、HSA Bankは65歳以上だと無ペナルティーで引き出せるため、老後資金用の口座として優れていることに気が付きました。次回の見直しで給与天引き分を増額しようと思います。

HSA Bankが医療費目的の引き出しでは税金がかからない点で401(k)よりも優れていますが、401(k)よりも積立上限が低くなっています。どちらかを選ばず、両方利用することが良さそうです。

5 銀行口座の現金

現在、アメリカにある資産の半分以上が銀行口座にあります。これを投資に回したほうが良いのでしょうが、提携クレジットカードのキャッシュバック比率に影響するために、踏ん切りがつきません。今はなんと2.6%もキャッシュバックされるんです。目の前に現金がちらつくのに、つい負けてしまいます。完全に銀行の思うつぼです。。。

せめて当面使わない分を定期預金にしようかとも思ったのですが、日本ほどではないにせよ、利率のあまりの低さに断念しました。