Daydreaming in Brookline, MA

ETFは何を買うか

1 はじめに

米国駐在の きょうす です。駐在は期間限定で、そう遠くない時期に日本へ帰任することになります。その際に問題となるのは、米国の銀行に預けているお金をどうするか、です。駐在員の多くは何らかの手段で日本に送金し、こちらの銀行を閉めるようです。何も考えずに塩漬けしている人も多いです(私も前回そうしました)。

米国銀行の定期預金に入れる人もいます。利率の良いところでは年間2%程利息がつくそうです。一部の人は、もっと積極的に米国証券会社で投資しています。最後の二つの選択肢は日本で確定申告が必要になるため、多少の覚悟が必要です。

2 ETFについて

私は水瀬ケンイチさんのサイトこの本(の古い版)を読んでETFを使ったインデックス投資をすることに決めました。個別株を選ぶ知識は無いし、手数料が低く、またリスクも最低限に抑えられるためです。

上で挙げたA Random Walk Down Wall Street(日本語版もあります)は、投資に関する基礎知識を得るために読んでおくべき本と思います。

ETF (Exchange Traded Fund)は投資ファンドの一種で、個別株と同様に市場において売買することができるものです。米国Vanguard社の発行する低コストETFは日本でも人気で、私も日本の証券会社でこれらを買っていました。

私が投資していたVTI, VWOはVanguardが発行しているETFで、以下の特徴があります。

  • VTIは米国株全体に、VWOは新興国(主に中国)に分散投資できる
  • 手数料がものすごく低い。VTIは0.03%、VWOでも0.1%
  • 流動性が高い。VTIはネットアセットが$177.99B、VWOは$71.48B

VTIとVWOのこれまでの実績を見てみると、VTIの圧勝です。伸びるとずっと言われ続けている新興国のVWOは、リスクが高い割にリターンが低いという残念な結果に(これまでのところ)なっています。中国の経済はこれだけ大きくなって、国力も米国に近づいているのに、不思議ですね。

なお、VWOの過半数は中国と台湾ですが、他にインド、南アフリカ、ブラジル、ロシア等の有望というか、微妙な気もする国々も含まれています。

3 今後何を買うか

今後20〜30年くらいを考えると、総合的に見て(比較的)低リスクかつ伸びそうなのは米国と中国かな、と思います。米国はTrumpの4年間で一気に国力が減退したように見え、その割に株価が高止まりでバブルを感じますが、他の先進国よりはマシに見えます。中国は米国が超大国から転落した時のリスクヘッジ先として唯一機能しそうな国です。

米国では米国企業全体であるVTIの代わりに、Vanguard社のS&P 500(つまり大企業のみ)のETFであるVOOにしようと考えています。日本で言うと上場企業全体のTOPIXから日経平均にするようなものです。実績を見るとわかりますが、VTIよりもVOOが、TOPIXよりも日経平均の方がリターンが良いです。面白いですね。

しかし、これはある意味当たり前です。調子の良いときは選択と集中をした方が好成績が期待できます。逆に、景気後退期には大きく分散した方が負けを少なくすることができます。2013年以降は株価の面でずっと好景気が続いているので、より集中させているVOOが良い成績を上げてきたというわけです。

今後はVTIの方が良くなるかもしれません。まあ、VTIとVOOは組み込み株の相当部分が共通で、どちらを選んだとしても似たような結果になるはずです。

VWOは実績がへぼくて見捨てたい気持ちも少しありますが、今後の米国が必ずしも良い方向に行くとは限らない可能性を考えると、中国を中心とした新興国への投資は継続しておきたいところです。

割合はVOO 7割、VWO 3割くらいでしょうか。さて、どうなりますか。ちなみに私の投資スタイルは完全なバイアンドホールド(買って放置)なので、20、30年後に期待です。

4 その他の国は。。。

人口構成から見て、日本の将来はあまりバラ色な気はしません。が、帰任後はずっと日本にいるでしょうから、日本への投資は継続していくつもりです。普通に円のまま投資できるところが強みです。現在はTOPIX中心ですが、今後買い増しするのは日経平均の方かもしれません。

お隣の韓国も日本と同様に高齢化が進んでいるので、今後にあまり期待はできなさそうです。相変わらずSamsungやHyundaiは強いですが、中国企業相手にどこまでいけるでしょうか。韓国は様子見します。

ヨーロッパ諸国はEUやユーロの限界が見えていて、どちらかと言うと不安定化する方向と思います。明るい材料も少ないので、こちらも様子見です。

本当はVWOにも含まれないような新興国の中から劇的に伸びる国が出てくるのでしょうが、そういった国は株式市場のインフラが整っておらず、そもそも一般人には投資できないんですよね。

5 投資スタイル

上でも書きましたが、私の投資スタイルはバイアンドホールドです。半年か1年に一度、ETFを買い増しするのみで、売却しません。バブルがはじけようが、なるべくそのまま放置して、年に一度資産の棚卸しをする程度です。

投資をゲーム感覚で楽しんでいる人も多いと思いますが、なるべく普段はお金のことを考えたくない私には、これくらいの緩い投資スタイルが合っているようです。